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甲南中学校・高等学校

教育の品質保証は一生涯。立派な社会人になるよう責任をもって育てるのが我々の使命です

阪急芦屋川駅から六甲山へ。急な坂道を上る途中に立つ甲南中学校と高等学校。個性や才能を磨くゆとり教育を実践する関西屈指の男子校で、世界的マエストロ貴志康一氏も本校でその才能を見事に開花させました。そんな学園の副校長であり、地質学者としても著名な山内守明先生に甲南学園の魅力をたっぷり語っていただきました。

高山―
山内先生は海外赴任の経験がおありですが、教育に対する見方が変わった部分はありますか。

山内先生―
フランスにある姉妹校に15カ月間行っていました。そのとき思ったのは、学校には創建された経緯があり、使命があるという ことです。例えば、フランスの姉妹校は「世界に開かれた窓」であり、甲南中学校・高等学校は「世界に通用する紳士たれ」という教育理念の下に創建されています。つまり、どちらも日本に有益な人材を輩出するのが使命なのだと、改めて意識したという意味で非常に勉強になりました。また、EUでは英語以外にイタリア語やドイツ語など2言語を選ぶ多言語教育が常識になっており、英語だけ喋ればいいという日本の教育に関しては見方を変えなければいけないと思います。また、最近東京の私学では超難関大学に入学させる以外に海外留学させる傾向もあるそうで、教師としては、その流れも理解しておかなければと考えています。

高山―
進学のために勉強するのだけが教育の目的ではないということですね。

山内先生―
今は進学実績=いい学校と思われがちで、本来の教育の目的と違ってきているような気がします。じゃあ、学校は何をするべきかといえば、甲南学園では6年間で勉強ができるようにするのは当たり前ですが、中学生から大学生になっていく過程で立派な大人として成長してくれることが大事だと考えています。お子さんを預かったとき、「東大に入れます」という言葉を吐くのではなく、この子がちゃんと成長するように責任を持って育てますというのが学校なのではないでしょうか。よく教育の品質保証はいつまでかと聞かれますが、それは一生涯保証できるかどうかではないのでしょうか。

高山―
甲南学園は教育改革にも積極的に取り組んでおられますよね。

山内先生―
学校が週5日制になる前に、関東・関西を含めてかなり学校見学をしました。慶応や早稲田をはじめ、進学校や一貫校も見せていただいて、どのような学校にするか見極めるためにお話を聞きました。その結果、進学と独自色のバランスがとれた学校を目指そうと決めたのです。内部進学もできるし他大学にも進学もできる、一貫校として大学進学を意識せず勉強できるようなシステムを考えて、一昨年からスタートしたのがグローバル・スタディ・プログラムです。

高山―
グローバル・スタディ・プログラムとはどのような教育システムなのでしょう。

山内先生―
高校2年生から希望者を20名前後募り、英語だけでなく社会や国語の授業とタイアップして国際理解教育をしっかり身につけるのがねらいです。高校2年生の1~3月にカナダやイギリスなどに留学し、帰ってから再びチームを組んで、国際政治経済や東日本のアジア史など、いろんな形で言語技術を磨いていきます。去年1期生が卒業して、今もがんばっている状況ですが、生徒たちは比較的に問題意識を持ってやっているので、いいシステムかなと思っています。

高山―
生徒についてはどうお考えですか。私の経験からいうと、昔と比べてずいぶん幼いと思うのですが...。

山内先生―
今の子どもは小学6年生が小学校5年生なんですよね。でも、勉強ができないわけではなく、体、心、頭を含めて幼い状態なんです。原因はゆとり教育だけでなく、週5日制も関係していると思います。例えば、昭和30~40年代ならクラスにたくさん子どもがいたし、その中で辛抱しながら皆がんばっていたわけじゃないですか。でも、今は1クラス30人前後で、1週間に5日間しか友だちと会わなくていい。ギスギスした人間関係も含めて、1日分つき合わなくていいわけで、その経験不足が積み重なって、人間関係を作れない子どもを育ててしまったような気がします。

高山―
特に男子はその傾向が顕著ですよね。男子が精神的に自立してくるのはいくつくらいからでしょう。

山内先生―
高校2年くらいですかね。当校のアーチェリー部でいえば、何か目標を持てた子どもから大人に切り替わっていきます。全国大会で何位に入るとか、 オリンピックに行くとか、目標を自覚した子はいくらでも自己改革ができるので、あっという間に大人になります。クラブに入っていなくても、この大学に進学するんだとか、キャリア教育で仕事について考えるとか、目標を持たせるのが大人への一番の近道ですね。

高山―
大阪の私学はほとんど共学になりました。兵庫でも関西学院が共学になり、男子校は減る傾向にあります。それについてはどうお考えですか。

山内先生―
個人的には男子校は残ってほしいと思っています。以前、甲南高校のアーチェリー部が他校の生徒と合宿をしたとき女子部員も参加していて、ミーティングのときなど男子が「しっかりしなさいよ」なんてハッパを掛けられているんですよね(笑)。それを見て、共学になったらこんな感じになるのかなと。甲南出身者には企業のリーダー格になっている人も多いのですが、その子たちが最初からリーダシップを発揮しているかといえば全然そんなことはないんですよね。でも、男子校にいれば、学年が上になれば後輩に対して指示をしたり、判断をしたり、しっかり踏ん張らないといけなくなるんです。それが社会に出てリーダーになるためのトレーニングで、女の子がいると意識してできないんですよね。そういう意味もあって、今は男子校のままで行こうと思っています。

高山―
男子に関していえば、理科離れが進んでいるように思えるのですが、甲南学園でもそうでしょうか。

山内先生―
理系で何が大事かというと、興味・関心を伸ばすこともそうですが、実は辛抱することが大事なんです。一つのことを分析しなさいといわれたら、24時間ずっと機械の前で分析し続けるとか。日本の物づくりを支えているのは理系の人や技術者だから、人材を増やさないとだめですよね。ただ、理系の人材を育てるためには、先生の力量が問われます。興味を持つように面白い話をしなきゃいけないし、この間の金環日食のように生徒と一緒に感じて楽しめる人でないと...。 授業だけで育てようと思ってもダメで、だからこそ私自身の使命として理科好きの子を育てなければと思っています。

高山―
今日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。最後に、これから受験を考える保護者の方にメッセージをいただけますか。

山内先生―
学力の面でいえば、基礎・基本ができているのが大原則です。あと、生徒だけでなく保護者の方も含めて甲南のファンになってほしいですね。どのような経緯で入学したとしても、入った学校が気に入らなければ楽しい学園生活を送れません。もう一つは、自分の子も他人の子も同じように可愛がってほしいし、叱ってほしいということ。自分の子どもだけよければいいという考えでは、社会に出たときその子は通用しなくなってしまいます。友だちも可愛がるし、自分の子どもも可愛がる。そんな風に、生徒、保護者の方、学校と二人三脚で成長していければと思っています。

高山―
ありがとうございました。

甲南中学校・高等学校

創業90年を超える甲南学園の中学校と高等学校は、大学受験に特化した知識偏重、画一教育をよしとせず、個性や才能を磨く独自の教育を実践しています。正門を入ると、甲南学園創設者の平生釟三郎の胸像が迎えてくれます。

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