お問い合わせ・お申し込み・資料請求は フリーダイヤル0120-540-555 受付:月~土10:00~18:00
3/24まで月~土 10:00~19:00受付!
通常 月~金10:00~17:00

白陵中学校・高等学校

知的好奇心をくすぐり、自主性を伸ばすと生徒の能力は大きく開花します

昭和38年の開校以来、多くの卒業生を輩出、政、財、官、学、医の各界で活躍する人材を育んできた白陵中学校と高等学校。今回は、東大、京大はもとより、難関国公立大学に数多くの卒業生が進学する本校で、40年間にわたって教鞭を取ってこられた川副義文先生に、”白陵スタイル”ともいえる校風や教育方針、さらに生徒に寄せる思いを語っていただきました。

1971年に大学卒業後、体育教師として赴任。 2004年、教頭に就任。現在も体育教師として 教鞭をとる傍ら、バレーボール部を指導。

高山―
白陵中学校・高等学校といえば、昔は勉強面で厳しいという印象でした。

川副先生―
当校は昭和38年の開校で、一期生から数年間はちょうど団塊の世代です。競争社会におかれた生徒ばかりでしたから、人より努力しなければならないことがあり、当初はドリル形式で量もこなすという厳しい校風でした。ただ、昔の生徒は今とは家庭環境が違いますし、コミュニケーションも十分に取れる逞しさがあったように思います。それに比べて今の生徒は、何かの形でレールを示さないと目的に到達しようとしない。だから力の差は感じますね。

高山―
校風が変わってきたのはいつ頃からでしょう。

川副先生―
平成6年に教科改革を行った後、生徒が自ら求める学習にしようという方針に移行しました。よく知的好奇心の喚起といわれますが、その時代から変わってきたと思います。でも、「学ぶことが学生のモットーである」という考え方も指導していることも、開校時から大きくは変わっていないと思っています。

高山―
先ほど、昔と今とでは生徒の力に差があると言われましたが、私も生徒たちを教えていて、男子の成長が全体的に遅いように感じます。

川副先生―
そうですね。もともと当校の女子はリーダーシップも含めて素養が備わっている生徒が多いのですが、中学1、2年生の精神年齢を見比べてみると、明らかに女子の方が高いですね。ただ、男子もプライドを持った生徒が多いので、女子にできるなら、と発奮材料になっていると思います。男子ばかりだと個人が成長するのを待たなければいけないのですが、共学だと女子が先に見本を示してくれますから、それに追随して男子も引っ張られている感じですね。ただ、やはり以前に比べると地域、社会、家族の環境変化がかなりあり、特に男子がその影響を強く受けています。そういう面で逞しさはみられなくなってきたなと感じます。

高山―
中学に入ったときの成績と高校を卒業するときの成績に相関関係はないとよくいわれます。では、学力面で伸びるのはいつ頃からでしょう。

川副先生―
伸びる子は中学3年生くらいから頭角を現します。ただ、なんのために勉強しているのか、目的意識が希薄だと学習しようとはしません。私たちが高い目標を示して、後押しするという道筋をつけてあげれば、伸びる生徒はまだまだいます。自らやろうと思うか、先生にやらされていると思うか、そこが境目ですね。

高山―
そのために、授業内容で工夫されているところはあるのでしょうか。

川副先生―
今までは量と速度を追求する教育内容でしたが、平成6年の教科改革によって、一教科の進度は非常に緩やかでも、授業数を増やして自然と先に進むように変えました。また、中学でも論文を書かせたり、実験重視の授業に変えたり、知的好奇心をくすぐる材料をちりばめているので、生徒たちはどこかに興味を抱くはずです。そうして自主性を伸ばすことで、生徒の能力は大きく開花すると思います。

高山―
生徒の能力を伸ばすために、小学校時代にこれをやっておいてほしいということはありますか。

川副先生―
小学校時代に先生や仲間といかにコミュニケーションが取れるかですよね。私たちが子どものときは、授業が終わっても学校に残って先生と一緒にドッジボールやソフトボールをして、その中でいろんなことを教えてもらいました。人と人が付きあいながら社会を知っていったわけですが、今はその機会がほとんどありません。コミュニケーション力の育つ環境がないのが残念です。

高山―
保護者の方に関してはどうでしょう。子どもの能力を伸ばすためにやってほしいことはありますか。

川副先生―
親主導で学校や学部を決めても絶対に成功しません。それよりも子どもがこの道に進みたいと言ったら、それをサポートするのが親の役目です。天台宗のお坊様で荒了寛(あらりょうかん)さんという高僧がおられます。その方が言われた中に「子どもは親が望んでいる能力はないかもしれないが、親が気づかない能力がある」という私の好きな言葉があります。親が子どものやるべきことを全部やってしまったら、伸びようとする子どもの芽も摘んでしまいます。それでは小さく開花しても、大きくは開花しない。保護者の方はそれぞれ教育論をお持ちだと思いますが、子どもが何をしたいかを最優先に考えて、応援するという姿勢も必要だと思います。

高山―
親はあくまでもアドバイザーであるべきだと?

川副先生―
そうですね。子どもに夢を持たせるのは大事なことです。でも、その夢が親御さんの夢か子どもの夢かは、分けないといけないと思います。親御さんの夢だけでレールを敷いてしまうのは感心しませんね。昨今の社会事情を考えての親心だとは思いますが、人の一生は一回しかありません。子どもの幸せは何か、将来を考えれば親御さんが譲るべきことがあると思います。

高山―
白陵では夏休みなど、予備校などに行く生徒はいるのでしょうか。

川副先生―
自信のある生徒はバタバタしませんね。当校の卒業生で東大に入学した生徒が、予備校に行かないで東大に入学できたと言うとびっくりされるそうです。関東圏では、進学校に通っていても予備校に行くのは当たり前ですからね。その彼が合格体験記で書いていたのは「一番身近にいて、受講料も払わずに教えてもらえるのに、どうして学校の先生を使わないんだ」と(笑)。要は、自分で勉強しながらサポート的に教員にアドバイスを受ける、それができるのが当校の大きなメリットだと思います。

高山―
中高一貫の進学校では、学校の授業についてさえいければ、国公立大学に入学できるだけの授業をされていますからね。

川副先生―
生徒にとっても、自分で能動的に学習したことは大学に入って生きてきます。現在の当校の生徒は、東大や京大に入ってこれをやるんだ、もっと進んだ生徒は、あの大学のあの教授に教えを請いたいと、目的を持って進学する生徒も多いので、入学後に挫折したり、目的を失って再受験するといったケースは聞きません。これも中学のときにいろんなことをやらせながら、自分に合ったものを選択できる余裕があったのがよかったのかなと思っています。

高山―
最後に、白陵は今後どのような学校を目指していかれますか。

川副先生―
いろんな分野で活躍し、日本をいい方向に引っ張っていける人材を育てられればと思っています。技術系はもちろん、世の中を動かすには文系の優秀な人材も必要ですから、 そういう人間もどんどん輩出していきたいですね。そしてまた、何事に対しても一生懸命に努力することを忘れず社会に貢献してほしいし、困難に遭遇しても初志貫徹できる強い意志を持った人間に育ってほしいと思っています。

高山―
本日はお忙しい中、ありがとうございました。

白陵中学校・高等学校

小高い丘の上に立つ風格ある校舎。その学舎で行われる人気講座が『土曜サロン』です。各界で活躍する先輩や著名人を招いて行われる文化講演会で、今までに東京大学名誉教授の養老孟司氏や数学フィールズ賞受賞者の広中平祐氏、リニア開発本部長の白國紀行氏(白陵6期生)など錚々たる方々が講演。生徒にとっては各界のトップランナーから直に学ぶまたとない機会となっています。

冬期講習お申し込み
資料請求
タッチで発信!
フリーダイヤル0120-540-555
3/24まで月~土 10:00~19:00受付!
通常 月~金10:00~17:00