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六甲中学校・高等学校

社会に出てから試されるのが人間力。 だからこそ、自分を磨いて人間そのもので勝負してほしい

伝統的な清掃活動にスポットが集まりがちな六甲中学校・高等学校ですが、毎年、国公立大学入学者を多数輩出することでも知られている名門進学校です。近年は国公立・私立を問わず難関大学への入学者が増えており、保護者の方々の注目度は高まるばかりです。そんな世評に対して教頭である金田隆先生は、「難関大学合格だけが六甲の目的ではないのです」ときっぱり。六甲中学校・高等学校が目指す教育とはどのようなものなのか、学校にお邪魔してお話を聞きました。

高山―
開校以来、キリスト教の精神を基本にした六甲中学校・高等学校の教育理念はずっと同じだと思うのですが、進学状況などを見ると、ここ2年ほどでずいぶん変わった印象があります。何かきっかけがあったのでしょうか。

金田先生―
よく“教育は知徳体”といわれますが、実際は大学の進学実績で評価されることが多く、そのバランスが非常に難しいのです。当校でもジレンマがあり、外部評価を調べてみたところ、「進学成績を伸ばしてはどうか」というご指摘がほとんどでした。そこで保護者の方のご要望や先生方の意見なども考慮して、勉強にさらに力を入れてみようと考えたため印象がかわったのだと思います。

佐名川―
2015年から実施される公立高校の学区再編や、神戸大学付属中等教育部の一般募集再開など、外的な要因も影響したのでしょうか。

金田先生―
そうですね。国公立の学校に行けば学費が安く成績も伸びるとなると、私立校の人気が下がってしまうのではないかという危惧がありました。また、生徒が自信を失わないということからも考えねばなりません。

高山―
実際に、進学実績を上げるためにされていることはありますか。

金田先生―
高校1年生になっても将来の目標が定まらないのは困るので、中学3年生から進路指導はしっかりやっています。あとは補習の数を増やしたり、放課後遅い時間まで質問を受けるようにしていますが、それよりも先生方のやる気がよい方向に作用しているのだと思います。先生方の積極的に取り組む気持ちが生徒に伝わって、「友達が勉強するなら僕も」と広がっていく。結局、本人のやる気が大きいと思います。

高山―
今後さらに上位国公立大学の合格実績を伸ばすことを考えておられるのでしょうか。

金田先生―
難関大学と国公立大学医学部の入学者を増やしたいと思っています。ただ、進学実績を伸ばして進学校として名を馳せることを最重要課題とするつもりはありません。成績優秀だからといって無理やり難関校に行かせるつもりはなくて、自分にあった大学に行ってほしい。「難関大学に合格したのは、自分の意志で進路を選んで努力した結果なんだ」という自立の精神が一番重要なのです。

佐名川―
学校として、生徒が進学校を決める手助けはされているのでしょうか。

金田先生―
それが難しいんです(笑)。日本全体がそうなのでしょうが、今、子どもたちが大人になるのに時間がかかるようになってきています。ですから「君は何をしたいのか」「どう考えているのか」、できるだけ早く目標を立てるように指導しています。卒業生を呼んで学校選びのポイントや大学の様子を話してもらったり、年に2・3回、職業紹介を兼ねたOBの講演会も実施しています。これ以外にもいろいろな方に講演をしていただく機会が多く、将来の職業を決めるきっかけになればと考えています。

高山―
『人を育てる』のはとても大切なことで、だからこそ六甲中学校に行かせたいと考える保護者の方が多いのでしょうね。その背景には、上半身裸で行うトイレ掃除や授業と授業の間にグラウンドを走る中間体操など、伝統的で厳しい教育方針も関係していると思うのですが…。

金田先生―
トイレ掃除は中学1年生から高校2年生までやっていて、よく「短パン1枚でやる必要があるのか」と聞かれます。なぜやるのかといえば、創業当時からの伝統であり、人が嫌がることを体験することで、相手の気持ちを思いやることができるという、人間教育に通じるものがあるからです。実際に自分でトイレ掃除をすると、汚さずきれいに使おうと思いますでしょ?

高山―
高校2年生が中学1年生の生徒を1学期間面倒をみる指導員がいるのも独特の伝統ですよね。

金田先生―
中間試験のときなど、指導員だって早く帰って勉強したいと思うのですが、「わからないことがあれば質問していいよ」って17時まで残って、1年生の面倒を見てくれる指導員もいるのです。それでも成績がいいのですから、本当に頭が下がります。指導員をやっていた生徒は、社会に出ても立派な仕事をしている方が多いんです。“鉄は熱いうちに打て”ではありませんが、若いときに人を指導する立場を経験することは、社会に出たときにとても意味があることだと思います。

高山―
何事も経験値はとても重要ですね。

金田先生―
学校って、少し不便で苦労する方がいいのかもしれませんね。例えば、阪急六甲駅から当校までの坂道を子どもたちは毎日片道20分かけで歩きます。あの急な坂を見て、最初、お母さんは心配されますが、6年間通っているうちに肥満が解消されて、足腰も強くなってくる。無理かなと思っても、挑戦してみたらやりとげられた。それが本人の自信にもなるのです。

高山―
六甲中学校・高等学校といえば、中学1年生から鍛えられてパワーを持っている子どもが多いイメージがありますね。

金田先生―
大学受験で試されるのは学力ですが、社会に出てから試されるのは人間力です。そういう意味で生徒同士が関わり刺激しあうことは非常に大事で、なぜ当校がスマートフォンや携帯電話を禁止しているかといえば、せっかく同世代の子どもたちがたくさん集まっているのに、モバイルの世界にこもっていたら人間性が育たないからです。生徒同士親密であれば人間関係も面白いし、みんなで一緒にやっていこうという意欲も芽生えます。当校の体育祭や文化祭がいい例です。ほぼ生徒だけでやらせますから、クラスはもちろん上下の学年とも自然と絆が強くなるのです。

高山―
創学アカデミーにも六甲中学校の受験を考えておられる保護者のみなさんが多くおられます。みなさんにアドバイスがあればお願いします。

金田先生―
生きていく上で大学進学は大きな要素だと思いますが、就職や結婚のときの出会いは学力以外のものが大きく影響します。だからこそ、生徒には自分を磨いて、人間そのもので勝負してほしいのです。もちろん子どもたちの学力を伸ばす努力はしますが、その背景には「他者のために我々は生まれてきた」というイエズス会の精神が流れていることを理解していただきたいと思います。日本全体が平均化していく中でなかなか難しいのですが、私、個人的には完璧でなくてもいいから、人間的にでっかい器の男の子を育てていきたいですね(笑)。

高山―
これからも期待しています。本日はありがとうございました。

六甲中学校・高等学校

カトリック教会イエズス会によって設立された中高一貫の男子校。“他者に仕える人間(MAN FOR OTHERS , WITH OTHERS)の育成”を教育目標に掲げ、その精神に基づいた訓育教育をはじめ社会奉仕活動も盛んです。大学への進学実績は伸びており、昨年の難関大学や国公立大学への合格者数は130名(浪人生を含む)を超えています。

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